千葉県にある人気の低山「鋸山(のこぎりやま)」。
山肌や稜線がギザギザに見えることから「鋸山」と言われています。
そして、鋸山は、良質な石材が採れることから(房州石と呼ばれる)、多くの石切場が残っています。
浜金谷駅から鋸山登山口へ
朝6時半ごろ家を出て、千葉駅から内房線に乗ること1時間ちょい。
電車の車窓からは、雲ひとつない東京湾が見え、いくつかのトンネルと通り過ぎると、浜金谷駅に着きます。
浜金谷駅は、鋸山の最寄り駅のほか、ザ・フィッシュ(レストランやお土産屋さんが多数ある商業施設)など、有名なアジフライが食べられるお店などなど、多くの方たちが訪れる駅でもあります。
今回のルートはこのような感じです。
赤線が山頂まで行くルート、青線が山頂から降りてくるルートになっています。
右下にコースタイムが表示されていますが、私は思いっきりその倍近くは鋸山に居座っていました笑
どんな感じで登っていたかは、YouTubeに動画をアップしているので、そちらをご覧いただけたらなと思います。
今回の山頂までのルートは、「車力道からのぼり、鋸山山頂を目指す」王道ルートです。
浜金谷駅を出て案内看板に従って左側に曲がり進んでいきます。
最初は住宅街の中を歩いて行くのですが、だんだんと林道みたいな道路を歩いていきます。
しかし、暑いったらなんの。
ウェザーニュースで見た鋸山の気温は34度だったかな??
でもですね、浜金谷駅に着いたとき「めっちゃ風が涼しい!!」と、海風の素晴らしさを実感しました。
鋸山も、日陰に吹く風は、めちゃくちゃ涼しいのですが、いざ日向に出ると、日差しが肌に突き刺さるような暑さで、死ぬかと思いました笑
なので、夏山あるあるかもしれませんが、熱中症対策は必ずしていかなければなりません。
車力道と関東ふれあいの道の分岐
舗装された道を真っ直ぐ歩いていくと、車力道と関東ふれあいの道の分岐にでます。
関東ふれあいの道を上がって行くと、地図上でいう「ラピュタの壁」に行くことができます。
しかし、関東ふれあいの道は、写真にも見える通り、ラピュタの壁までひったすら階段のようで、階段が大好き!体力に自信がある!?という方にはおすすめです笑
舗装された道をさらに進んでいくと、穴があいた場所がいくつかでてきます。
舗装路を歩いて行くと、右側にトンネルみたいな場所、左側に砂利道が現れます。
車力道は、左側の砂利道のほうを歩いていき、ここから鋸山登山がスタートします。
車力道から猫丁場へ
鋸山は約標高329mという低山中の低山ですが、ベンチが多かったり、分岐分岐に案内看板があったりと、休憩しほうだい、ほぼほぼ迷うことのない山だと思われます。
ここは車力道とはどういうものか?みたいなのを説明している看板などがあります。
『車力道』とは、鋸山から切り出した石材を運ぶ道で、1本80キロもある石を3本、ねこ車にのせ、車力と呼ばれる女性たちが麓まで運んでいました。
石材を切り出すのは男性の仕事で、それを運ぶのは女性の仕事だったようです。
1本80キロもある石を3本、それを1日3往復していたというから・・・大変すぎる重労働でした。
こちらが実際の車力道です。
登山道に(いまはだけど)石が敷き詰められ、ところどころ1本線のようにくぼみがあります。
最近、千葉県も台風や大雨になることが多く(数年前、勢力が強すぎる台風が千葉県上空を通っていった記憶が新しい)、千葉の山にいくと、たまにこういう土砂崩れで道が半分埋まっているとか、道を修復しているような場所など見ることが多いです。
石畳の車力道を登っていくと、休憩ポイントがありました。
ここを登った先に、東京湾が見えるビュースポットがありました。
この景色の場所をさらに少し歩いていくと『猫丁場』の場所に着きます。
猫丁場でにゃんこの彫刻をみよう
猫丁場の分岐です。
右に行くと『猫丁場』、左に行くと『鋸山山頂』方面です。
富津市のサイトで知ったのですが、猫丁場って最近、令和3年に公開された場所なのですね。
石切職人の人たちの遊び心を感じられる場所です。
にゃんこどこかな~??
お!いたいた!上のほうに猫はいました。
猫の後ろを振り向くと、ハート型に切られた場所も。
暑くて暑くてやられてたけど、にゃんこを見たら癒されました笑
猫丁場から石切場跡まで
どころどころに石切場らしき跡が見られます。
けっこう迫力があって見ごたえあり。
ゼーハーゼーハーいいながら石階段を登り、分岐にきました。
ここから下におりると、石切場跡に行けます。
ここから上を見上げると、ザ・鋸山!という景色が見えます。
さきほどの分岐に戻り、少し登っていくと、迫力のある石切場跡が見られます。
鋸山の石切りは、江戸時代から昭和60年ごろまで続いていたようです。
石切場跡から鋸山山頂へ!!
石切場跡を見学したあと、ここからが鋸山本番!!ということろです。
ここ石切場跡から山頂と展望台の分岐まで、1段1段の段差が高い階段をひたすら登ります。
この階段がめちゃくちゃつらくて、鋸山でいちばん高度をかせいでいる場所といってもおかしくない、それくらいある意味「急登」でした笑
一段、一段が高い階段を登りきると、東京湾を望む展望台へと行く道と、さらに先にある鋸山山頂へと行く道の分岐にでます。
先に、東京湾を望む展望台へと行きましょう。
すごいです!!東京湾が本当に一望できます!
展望はすごいのですが・・・とにかく暑い!!!
動画と写真を撮って、そうそうと先ほどの分岐へと戻りました・・・
では、鋸山山頂へと向かいます。
山の山頂といえば、三角点。
それを見なければ、山頂に到着した!!ということにはならないだろうて。
東京湾を望む展望台から鋸山山頂までは約500m。
階段ありのアップダウンが何回かある登山道です。
展望台と山頂の分岐から、山頂方面へ行こうとしたとき、いきなりの下り階段で、かなり気分が落ち込みました・・・(せっかく登ってきたのに・・・そんで帰りはここ登らんといけないのか・・・)
早く山頂へと行きたかったのと、かなりバテバテ気味だったので、登山道の写真はありません。。。
ということで、なんとかヒーコラ言いながら、鋸山山頂へ到着!
ベンチが何個かあって、展望も東京湾を望む展望台ほどではありませんが、それなりに景色が楽しめます。
山頂で少しお腹を満たし、20分くらいかな、けっこう長い時間、山頂で休憩していました。
鋸山山頂から日本寺を通りロープウェイで下山です
では、鋸山を下山したいと思います。
下山も、かなり疲れ果てていて、写真は多くありません。。。
ガイドブックなどによく出てくる『鋸山名物・地獄のぞき』。
地獄のぞきは、日本寺の敷地内にあるので、もし地獄のぞきを見ていきたい!と思うかたは、日本寺の拝観料を支払わなければなりません。
暑くて辛くて泣きそうになりながら登っていましたら、ラピュタの壁に到着しました。
石切場から、ロボット兵??が出てきそうな感じです。
ラピュタの壁を見学して少し登ると、日本寺の北側の出入り口に到着します。
拝観料、大人700円です。
ここ日本寺の北口で、猫丁場で出会ったおじさんにまた会うという・・・
ということで、日本寺を通りロープウェイ山頂駅へと行きました。
日本寺、かなり大きな境内なので、もっと涼しくなったら見学してみたいです笑
おおーっと!!ここで私の目に自動販売機が見えました!
「ファンタが飲みたい・・・」
山登りをしたあと、必ずといっていいほど、ファンタのグレープ味を飲みます笑
これがですね、身体に沁みるんですよ。
ロープウェイの片道料金を支払い、ロープウェイで無事に下山しました(ロープウェイ片道650円だったような)
浜金谷駅の近くに、日帰り入浴ができる場所がありましたので、鋸山の汗をすべて洗いながしてから、電車に乗って帰りました。
日帰り入浴「かぢや旅館」(日帰り入浴、大人800円です)。
ということで、真夏の暑い日に、千葉県の人気の山「鋸山」に登ってきました。
猛暑日がない?ということで、千葉県の勝浦が話題ですが、ここ浜金谷駅あたりというか、海沿いですかね、海風がとても気持ち良いです。
でも、やっぱり低山中の低山に登るならば、涼しい秋や冬、春あたりまでが良いのでは?と改めて思いました笑(^^)