千葉県の山といえば、有名なところ『鋸山』『富山』『伊予ヶ岳』などがありますが、千葉県南房総市にも『鳥場山』という標高265mという、新日本百名山の山があります。(千葉県には低山ばかりですが、展望はピカイチ☆)
鳥場山は、花嫁街道ハイキングコースというコースの途中にある山で、山に行く途中、展望の良い場所、名前の付いた岩など、鳥場山以外にも楽しめるところがたくさんあります。
が・・・千葉県は一昨年、台風15号という台風の被害を受け、甚大な被害が出ました。
あれから2年が経ちますが、花嫁街道ハイキングコースにも甚大な被害を受けていまして、いまでも台風の被害の影響は残っているようです。
ハイキングコースの途中で、見晴らし台という展望の良い休憩場所があるのですが、そこで、作業員の方と少しお話する機会がありました。
作業員の方のひとりが「台風でいろいろ壊れちゃったけど、いまハイキングコースを整備しているんだよ、ここの見晴らし台のベンチも作り直しているんだ、だからさ、またここに来てよ」とおっしゃっていました。
正直、いまの花嫁街道は、ひとりで歩くのには怖いし、道は危ないところが多少あるし、道迷いしそうな感じの場所も多少ありました。
でも、そういうところがあっても、アップダウンは多くはありませんし、道もしっかりと見極めていけば、わかりやすい道ではあります。
私は、作業員の方たちのお力に少しでもなれればと思いながら、このブログを書いていこうと思いました。
花嫁街道ハイキングコースは、電車で行けるハイキングコース、和田浦駅から徒歩で行ける!
花嫁街道は、内房線の和田浦駅から出発して再び駅まで戻る、1周約13.5キロのハイキングコース。
内房線は本数が少ない電車なので、もし、電車で和田浦駅まで行って、花嫁街道を歩こう!と思う方は、時間に気を付けたほうが良いかと思います。
では、私はどのように花嫁街道を歩いてきたかというと、車で市営駐車場「南房総市花園駐車場」という無料の駐車場に車を停めました。
だいたい15台くら停められるでしょうか、バス2台の駐車スペースもありました。
南房総市花園駐車場にはトイレもあります。
10時頃、車を停めて、花嫁街道入り口を目指します
10時頃、駐車場に到着し、トイレを済ませて、花嫁街道入り口を目指しました(ハイキングコースの途中にトイレはありますが、きれいさは保証できません)
距離にして、駐車場から花嫁街道入り口まで、約1.5キロくらいだったかと思います。
この花嫁街道の特徴のひとつに「道標がたくさんある」というのがあると思います。
なので、道標通りに歩いていけば、まず迷うことはないと思います。
この道路は、道幅が狭いわりには、車の通りが多いので、注意が必要です。
左側にトイレ(厠と書いてある)、右側に花嫁と花婿の石でできた像、花嫁街道と大きく書かれた看板が見えたら、そこが花嫁街道ハイキングコースの入り口です。
花嫁街道入り口に到着
一見、ハイキングコースか?と思えるような道幅の大きな林道がありますが、その左側に、このような看板があるので、矢印の先にある細い道がハイキングコースです。
自分も最初、間違えそうになったし、入り口が意外と草に覆われて、見にくいのはあります。
ちょっとひとりでハイキングに行くには勇気のいる道ではありますが、大丈夫です、ちゃんと道は作られています。
ここで、いきなり難関が待ち受けているのですが、橋が崩れて、大きな穴が開いていますが、右側に黄色と黒のロープが垂れ下がっているので、それを利用して、崩れた橋を回避します。
私はそのロープに気が付かず、崩れた橋をどうにかまたいで上に上がってしまいましたが、それは危険です、必ずロープを使って上がりましょう。
まずは第一展望台を目指します。
第一展望台ってどういうところなんだろう、とワクワクしながら歩いていきました。
ちょっと木々が生い茂っているのか、天気のせいか(若干曇っていた)、登山道が若干?暗く感じると思います。
人気の全くない道をひとりで歩いていくには、かなり勇気がいりました。
ひたすら歩くこと、どれくらいだろう(笑)
ただただ道標に書かれた場所を目指して歩いていました。
そして、第一展望台に到着。
え?道標が・・・倒れているではないですか。
第一展望台ってどこ???状態でした。
ここで若干の恐怖を覚えます、きっとこれは台風の影響のせいで、木々や草が生えてしまったせいで、展望がなくなってしまったんだ・・・と自分に言い聞かせました。
ちなみに、道標に、どこどこまで何キロと、距離が書いてあるので、次の目的地までどれくらいかわかります。
第一展望台を後にして、次の目的地まで行きます。
第二展望台に到着です。
第二展望台は、第一展望台と違って、良い景色が見えます。
次の目的地、経文石に到着です。
その昔、下の道から上を見上げると梵字が見えたそうです。
いまは、落石の危険があるため、上の道を通るようになったのと、風化が進んだせいで、梵字が見えなくなってしまったようです。
この日、涼しい風が吹いていて、気持ち良かったのですが、若干強めでした。
でも、千葉の登山をするならば、風は必須?なのではないでしょうか(蒸し暑い)
途中、こういうところがありました。
じがい水だけ、どこにどのようにあるのか私にはわかりませんでした。
なので、そこだけ、ハイキングポイントとして、抜かしてしまったようです。
枝や落ち葉が分厚く積もっているせいで、ところどころ、この道であっているのかどうか不安になる箇所があります。
そういうときは、地面をよく見て、そして、ちゃんと前を向いて歩いて、登山道を歩いて行くのが良いかと思います。
駒返しから先に道があるようですが、通行禁止になっています(ロープもあります)
駒返しを過ぎて、次は見晴台というところを目指します。
駒返しの次の見晴台は、広く平で、ベンチもあります。
花嫁街道は、花嫁コースから花婿コースへと歩く道順が良いと思います。
花嫁コースは、最初、急登まではいかないと思いますが、アップダウン多めです。
そこを過ぎると、ほぼ平坦な道を歩いていくことになります。
逆に、花婿コースは、急登続きで、足に自信がある人向けだと思われます(花嫁コースから行けば、花婿コースは下りになります)
ここに来る途中、チェーンソーみたいな音がしていました。
見晴台に着くと、男性3人がベンチに座って休んでいるところが見えて、初めて人に会った!と驚きました。
少しお話をする機会ができて、聞いてみると、ここの見晴台にベンチを作り直している、とのこと。
一昨年の台風の影響で、花嫁街道は道を木々が塞ぎ、道が崩れた箇所などにはロープなどをして、少しずつ整備を進めてきたようです。
男性の方から「ひとりで来たの?」と聞かれたので「はい」と答えたら、みなびっくりした顔をしていました(笑)
地味な女がひとりで登山していることに驚いたのでしょうか、それとも、まだ整備が追い付いていない荒れた登山道に、女がひとり登ってくるだなんて、みたいな感じで驚かれたのでしょうか(笑)
花嫁街道の最初のところにあった危険個所についても聞かれました。
自分はこうやって登ってきたと説明すると、じゃあ、もっと危険個所ということを知らせたほうがいいよね、みたいな会議が始まり、私の意見が多少?参考にしてくださった気がして嬉しかったです。
おじさんたち(男性3人)との話も終わり、後半戦に突入しました。
作業員の男性3人は、見晴台にベンチを作っているようで「いまさ、道を整備したり、ベンチを作っていたりしているから、またおいでよ」と言われました。
もう道は覚えたので、機会があれば、また花嫁街道に行こうと思います。
次は、鳥場山を目指します。
鳥場山は、新日本百名山のようで、展望も良いと書いてありました。
記事が長くなりそうなので、ここで終わりにしたいと思います。
続きは、鳥場山から花園広場、そして、無事に下山できるのか?みたいな、ことを書いていきたいと思います。
花嫁街道のコースマップはこちらからダウンロードできます(PDFファイル)
花嫁街道ハイキングコースマップには、なぜ花嫁街道と呼ばれるのか、その他いろいろ説明が書いてあるので、ハイキングコースマップを読んでから行かれると、また違う気持ちでハイキングができるのではないでしょうか。